インタビュー

店名の由来を教えてください。

フレアには、「炎」という意味があります。料理をコトコト煮るような小さなやさしい炎をイメージして名付けました。私たちの料理を食べてくれた人の心がほんのり暖かくなるような、心の中に優しい炎が灯るようなおもてなしを提供したい・・・また、私たち自身の心の中にも、仕事に対する小さな熱い炎を灯し続けたいと思っています。

 

お店の特徴を教えてください。

店名に「カフェ」とありますが、ランチはもちろん夜もしっかりと食事ができるお店です。個人経営なので、できるだけお客さまに合わせたサービスや、声をかけやすいような雰囲気づくりを心がけています。先日、近所のおじいちゃんが来てくれて「“赤いうどん”はないのか？」って聞かれたんです。初めはわからなかったのですが、もしかしたらミートソーススパゲティのことじゃないかなと思って、メニューにはないのですが作り置きしていたグラタン用のミートソースをパスタにかけてお出ししてみました。とても気に入ってくださったみたいで、それ以来何度も足を運んでいただいてます(笑)。

 

「繁盛店物語」との出会いについて教えてください。

1年前くらいから少しずつ物件を探し始めて、いくつかの不動産会社を巡って、出店候補の資料は30件以上見ました。また、より理想に近い場所がないか、休日には自分たちで郊外の土地なども見て回ったりもしました。でも、なかなか理想に合うものが見つからなくて、空き地を探して建物を建てようかなと考えたこともあります。そんな中、新しくできた「繁盛店物語」の店舗の前を通りかかり、相談したのがきっかけでした。これまで相談していた不動産会社さんは、「これしかないですよ」とすごく淡白な対応でしたが、一番熱心にコミュニケーションをとってくれたのが「繁盛店物語」で担当してくれた牧さんでした。

 

「繁盛店物語」でのテナント探しはいかがでしたか？

まず、繁盛店物語の内装が素敵でしたね。デザインや内装の専門的な見本帳や商品カタログなんかもたくさん並べられていて「いい打合せができそう」と一番安心できたお店でした。また、カフェ開業の参考になる本などを貸してくださったり、店舗をオープンするまでに知っておくべきことを、的確なタイミングで指示してくれました。テナントが決まってからも、うちの社員なんじゃないかというくらい、いつも来てくださって(笑)。不動産会社の方がここまでしてくれるのかと思いました。オープンまでの過程で不安に心が折れそうになった時にも、私たちを信じて「頑張っていきましょう！」と、ものすごいエネルギーで背中を押してくれました。はじめは、「繁盛店物語」って大胆なネーミングだと思っていましたが、本当に繁盛店にしてくれそうだなという気持ちにさせてもらえました（笑）。

 

独立・出店に向けて一番に取り組んだことは何ですか？

将来的には自分のお店を持ちたいなという夢を持っていたので、洋食屋やケーキ屋、居酒屋などで働いて、いろんな業種を経験しましたね。食事だけではなく、デザートも自分でこだわったものを作って提供したかったので、休みの日には試作を重ねながら、一つ一つ商品を作ってレシピをためていきました。その時の経験が、全て今に繋がっていると思います。また、資金の確保も重要ですね。働きながらコツコツと貯金をして、ある程度自己資金の目処が立つようになったので、物件さがしを始めました。出店が具体的になったのは、この物件を牧さんに紹介してもらってからですね。

 

出店場所をここにした決め手は？

担当の牧さんがここを見つけて、もともとは飲食店用ではなかったようなのですが、大家さんを説得してご提案してくださったんです。そして実際に見てみようということになり、一歩入ったら、なんというか…「気」の流れがすごく良かったんです。窓が大きくて通りも明るいし、お客さんも入るだけで元気になれるような、すごく開放感がある空間だと感じました。飲食店として2階というデメリットはあるのでしょうけど、その分落ち着いた雰囲気も出せますし、眺めもいいですしね。通りを行き交う人たちを見下ろしながら、人目を気にせずゆっくりできるんじゃないかなと出店のイメージができました。

 

内装で一番こだわったところは？

壁の色かな。青は食欲をなくす色ということで、飲食店では敬遠されがちなのですが、そういうことにあまりとらわれずに、自分がいいなと思った感覚を大切にしたいと思って決めました。内装は、フランスの古びたアパルトマンをイメージしているんです。40代より上の世代の女性たちが、一人でも気軽に来てくつろげる、自分のお部屋にいるような店にしてきたいなと考えてデザインしました。

そしてもうひとつのこだわりは、「下から見て印象的なアイテムを窓際に設置すること」。2階でも目に留めていただけるように、シャンデリアなど大きめのものを設置しています。

 

これからどんなお店にしていきたいですか？

大人の女性が一人で安心してご飯を食べに来られる場所にしたいと思っています。大人の女性はそれなりに美味しいものも召し上がってこられてて舌も肥えていますし、接客の良し悪しとかに関しての目も厳しいと思うんですよ。そういった本物志向の方たちに満足していただけるように心掛けることで、料理とサービスの質も高く維持できると考えています。これが当面の目標ですね。

 

お客様へのメッセージをお願いします。

ふと思い出しては行きたくなる・・・そんな居心地の良いお店にしたいと考えています。女性お一人でも気軽にどうぞ。心にポッと火を灯せるような手作りの食事と飲み物でお迎えいたします。

 

インタビューにお答えいただきありがとうございました！