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インタビュー

誰にでもできるような場所なら、自分が出店する意味はないと思ったんです。

オトナノイザカヤBambi

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<参加者>

オトナノイザカヤBambi 内藤 洋光 さん

株式会社cosha 二神 賢勇 さん

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2019年9月17日にオープンし、今や予約の取りにくい人気店となった「オトナノイザカヤBambi」。

松前町で約10年前から「イタリアンスタンドgirasole」を経営してきた内藤さんが、

新たな挑戦として出店した串焼きのお店だ。

この店の出店に際し、内藤さんがパートナーに選んだのが株式会社coshaの二神さん。

二人は物件探しから一緒に行い、コンセプトワークに至るまで「お店を創る」ということに関して

妥協のないやりとりを繰り返してきた。

2020年11月には同タッグで早くも次のお店「お茶と○○ stella」をオープンさせるなど、チャレンジを続けている。

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次のステージを目指す内藤さんにとって、お店を選ぶに際大切にしたかったのは『埋もれてしまわないこと』。

物件を決めるまでにはかなりの数を見てまわったそうだ。

内藤さん「八坂や二番町のようないわゆる繁華街の中心部ではなく、少し喧騒から離れたところが良かったんです。

◆◆◆◆◆実は同業者や関係者には最も反対意見が多かった場所。

◆◆◆◆◆girasoleの時も『あんな田んぼの真ん中に店を出すの?』とたくさんの人に言われました。

◆◆◆◆◆けれどそういうところだから勝機がある、誰がやっても流行るところなら自分がやる必要はない、そう思ったんです」

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二神さん「ブランディングとはポジショニングだと思うんです。

◆◆◆◆◆同じものが並ばないポジションに旗を立てないと、飲食業、小売業だろうと意味がない。

◆◆◆◆◆コロナのような状況下になって、今まで5回外食していた人たちが3回しか外食をしないようになる。

◆◆◆◆◆そんな時に選ばれるのには理由がいるんです。

◆◆◆◆◆立地に頼らずしてデザインや食事でちゃんと集客ができるということを証明できたのは、とても大きなこと」

別の街はもちろん、いわゆる二等地、三等地と言われるような場所でも成功できる、

そんなモデルケースをつくることができたと言います。

そんな風に成功に導くことができたのは、そんなお店を作りたいととことん話し合い意識を共有してきたからこそ。

内藤さん「二神さんからはすごくたくさんの質問をされました。

◆◆◆◆◆その質問によって、自分自身の頭の中も整理されていきました。

◆◆◆◆◆あと自分もイメージとなる画像を見つけたら、こんなのが好きですと逐一二神さんに送っていました」

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二神さん「デザインは結果じゃないといけないと思うんです。

◆◆◆◆◆Aプラン、Bプラン、Cプランとたくさん出すのは品評会。

◆◆◆◆◆どれが好きですか?しかないんです。

◆◆◆◆◆自宅だったらオーナーが気持ちが良く住めればいいけれど、お店はそうじゃない。

◆◆◆◆◆商業建築はオーナーの満足度はもちろん、ここに来る人がどう思うかが最優先。

◆◆◆◆◆こういう立地に、こんな店があって、こういう想いがあって、こういう料理を出して、

◆◆◆◆◆こういうお客さんに来て欲しいという、たくさんの「こう」というものを突き詰めていった結果がこれなんです」

「任せる」という人ほど「これはどう?」と提案されたことに、素直に頷けないもの。

潜在意識に持っている希望をどれだけ引き出せるか、そこにかかっているのだ。

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店内の中心をカウンターにしたのは内藤さんのこだわりのひとつ。

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代わりがきく個室ではなく人ありきのお店にしたい、人とお料理が融合できるお店は?と考えた時に、

特等席のカウンターでお料理を作る様子がみられるようにしたかったのだそう。また「博多串焼き」

と考えた時に、木のテーブルがあってと、安易な発想で店内を構成してしまっては何のギャップも

生まれない。どうやったらお料理が映えるのか、お客さんにはどんなことが琴線に触れるのかと考えたときに、

シンプルなインテリアデザインにたどり着いた。そして壁にかけられた絵ひとつひとつをとっても、

二神さんセレクトで装飾されている。

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二神さん「なぜこの絵なのかという点も、いい意味で任せてくれています。

◆◆◆◆◆そこには信頼関係がないと成り立たない。

◆◆◆◆◆任せていただく分、当然プレッシャーも責任も生じますが、それだけお客さんにも近づけるような気がするんです。

◆◆◆◆◆建築ができることはお店にとっての10%〜20%程度。それを少しでも高められるかどうかを、意識しています」

二神さんの提案は、自身の思いを咀嚼した上で全ての選択に理由があることを知っているからこそ

任せられると、内藤さんは全面的な信頼を置いている。

そしてふたりの新たな取り組みは、千舟町に2020年11月にオープンさせた「お茶と○○ stella」。

昼はスパイスカレーのお店、夜はワインとお茶を楽しむお店として、

昼夜の営業形態をとるというチャレンジでもある。

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二神さん「昼と夜をつなげる“お茶と○○”が決定するまでには時間がかかりました。

◆◆◆◆◆今の消費者は感度が高いから、そこには物語が必要。

◆◆◆◆◆付け焼き刃のものはすぐに見透かされますから、ふたりで悩みに悩みました。

◆◆◆◆◆これを捻り出してくれたのは内藤さん。そこが決まってからは、あとはとてもスムーズでした」

店名につけた「○○」は無限大のマークにも見える。

そんな風に新しい可能性を提案してくれるお店になりそうだ。

「オトナノイザカヤBambi」と同じく、少しだけ飲食店のコアエリアからは離れた立地にあり、

中心部を対角線で結ぶような位置関係になっているのも、なんだか面白い。

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内藤さんは「いまあるものを真似してつくるのではなく、真似される側でいたい」と語る。

時代の流れに敏感に、そして求められるものを新鮮な形で。

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そんな風にこれからも、新しい風を松山に吹かせてくれそうだ。

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※株式会社coshaは今回の取り組みがきっかけで、繁盛店物語のフォロワー会員としても登録。

NEXT繁盛店―――――――――→

『お茶と○○ stella』

LUNCH 11:00〜15:00

TEA TIME 11:00〜17:00

松山市千舟町2丁目7-17 土岐ビル1F

(intstagramで日々情報更新中)

インタビューにお答えいただきありがとうございました!

オトナノイザカヤBambi

松山市北藤原町14-5 マツケンビル1F

089-910-2816

営業時間 17:00〜23:30(LO.22:30)

定休日:日曜

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店舗・テナント専門店「繁盛店物語」

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